最近、とあるビジネス雑誌の連載を読んでいたところ、
「インターネットの情報は99%が役にたたないというのが僕の考えです」
などという、自分の働く業界の人間にとっては、センセーショナルな
記事が目に飛び込んできました。
「99%役に立たない。」というのは、少しばかり偏見ありますよね。
たぶん、「Webというものは無責任なもの」という意識が
まだまだ抜けていないのかなと思います。
現在は、CGM(Consumer Generated Media)の時代です。
誰でも、「ブログ」「ミクシィに代表されるSNS」「動画共有のYouTube」のうち、
ひとつぐらいは耳にしたことがある名前でしょう。
このような、ユーザー自身つくりあげる、ユーザー参加型の新たなメディアが
次々に生み出され、Web以外で得た情報を広く表現・公開するためのツールが、
ほぼ無料で世の中に出回っているのです。
ということは、現場で得た情報をもはやひとりの胸にしまっておく時代ではなく、
「99%役に立たない。」などと、受身の態勢での発言は少しカッコ悪いですね。
そういうあなた自身が積極的に情報を発信していけば、
せめて、「50%ぐらいは役に立つ情報があるね。」ぐらい言えると思うのです。
と、すっかり好戦モードでその記事を頭から読んでみたのですが、こうも書いてありました。
「そもそも現場に足を運ばなければ、何が必要とされているのかなど
わかるはずがないでしょう」
なるほど、確かに。
自分も、サイト構築のヒアリングや
ASPナビの取材で、お客さんのところへ伺うわけですが、
事前にサイトやニュース記事から得たスマートにまとめられた情報からは得られない、
「想い」や「情熱」ってあります。
「新しいものは眉唾」「古いものはもはや役には立たない」などといった偏見を持たずに、
それこそいろんな場所からいろんな情報を得て咀嚼することで、
偏ることのないバランス感覚のよい人間になりたいなと思いました。
と同時に、便利を飛び越えて、すごい世の中になってきたなと関心しきりな最近です。