南アジア、インド半島の南西に存在する人口約1,990万人の島国、
スリランカ
この島国に私が前に勤めていた会社の後輩がJICA(青年海外協力隊)の隊員として2005年11月から派遣されていまして、会社を休職する形で参加しています。
任地:スリランカのアヌラーダプラ
青年海外協力隊のサイトはこちら
協力分野としては後輩の得意分野である土木・測量技術&遺跡のデータを解析するための3D計測とモデリングがメイン。
それにプラスし、派遣前訓練として長野県の方で2ヶ月間ほど付け焼刃な考古学、現地での生活に重要な現地語(シンハラ語)と英語を勉強していました。
特に英語に関しては高校時代から大の苦手で青年海外協力隊の参加には語学試験も含まれているので、本人は「落ちる。落ちる。ダメだぁー」などと珍しく弱気な言葉を発していましたが、他隊員からの協力もあってなんとかかんとか(ギリギリで?)隊員になれたみたいです。
JICAへの参加希望動機としてはよくある話に加えて、私が邪推するに・・・後輩は会社の中でも凄まじく多忙な人であったので、秒単位の生活から午前・午後単位で暮らしていける東南アジアの方に一時的にでも逃げたかったのではないかな?と思っています。
(「逃げる」という言葉を使うと「それは違う!」と怒られそうですが)
そして2005年の11月28日、スリランカへと旅立ったわけでございますが、着いた矢先にスリランカは政府軍と反政府ゲリラとの内戦状態が活発化し、かなりの数の死傷者が出てしまいました。
日本のみんなの心配をよそに本人はいたって平平凡凡と、まったりとスリランカ生活を楽しんでいるようですが、ちょっと北へ行けばそこはもう戦闘地域。
日本で遠巻きに見ているコチラの方がドキドキものでございます!
最初の頃はサポートするこちら側も大変でした。
後輩からたびたびメールが来て
「スリランカの地図のルールってどんなのがあるの?」
「スリランカの地図記号ってどんなの?」
それをなぜ日本にいる私に聞く?
そんな感じでして、スリランカでは色々なものがその場その場で適当に処理されていて社会的な決まり事がほとんどなく、混沌とした世界ではあるけれど、その混沌さを気にするのは外国人(日本人)ぐらいのようです。
だからインターネット環境が整っている日本側でスリランカ国内の情報収集をした方が早いという状態になってました。
しばらくはそんな感じのアバウトさに振り回されていたようですが、最近はスリランカの気風にも慣れて余裕もでてきたらしく、現地の小学校を訪れ少年たちに野球を教えることに熱中しているようです。
後輩が個人的に書いているホームページがあるのですが、その中で後輩やスリランカの野球少年達の笑顔を見ていると、なんとなくコチラまで元気を貰える感じがして、みんな頑張っているからコッチもがんばらなくちゃな!という気持ちになりました。
後輩のサイトはコチラ↓
スリランカ中毒になってみる!?