つい最近まで、「Googleパーソナライズドホームページ」と呼ばれていたこのサービスですが、この4月末に名称とともにリニューアルが施されました。
テーマ(デザイン)の選択とガジェット(ページを構成する部品として配置可能なミニアプリ)作成を簡単に出来る機能追加が変更点です。
機能追加はさて置き、このサービス、Googleのアカウントさえ取得すれば誰でも簡単に自分専用にカスタマイズされたページを作成することができます。
Googleから提供されているコンテンツに加え、RSSフィードを配信しているコンテンツであれば、そのURLを入力するだけで、あっちこっちのサイトから、自分自身のページにコンテンツを引っ張り、追加していくことが可能です。
また、Ajaxを使っていることで、コンテンツの追加作業を直感的に操作できるように作られているのも、もうひとつの特徴です。
例えば、追加したコンテンツの位置が気に入らない時は、マウスでヒョイっと摘んで好きな場所へ置くだけの簡単操作で済んでしまいます。
更に、タブ機能もあるので、コンテンツが1ページに入りきらなくなった場合は、「このページはニュース用」「このページはブログ用」といったように、ページごとにジャンル分けをすることも出来ます。
ページ切り分け後の操作も、ページ間のコンテンツ移動は、やはりマウスでのドラッグ&ドロップで行えてしまい、とにかく操作が簡単です。
個人的には、RSSリーダーや同じようなサービスの「MY Yahoo!」に比べ非常に使い勝手がよく感じます。
今回の機能追加で背景のデザインも変更することが出来るようになったことで、とかく無機質になりがちなシステム系のサイトがグッと身近になったのも嬉しいポイントです。
時計や天気またカレンダーなどデザインで見せる部分と、ニュースなどのテキスト情報のバランスを秀逸なデザインに包んでいる部分が◎。
ネーミングもまたいいですね。「i-mode」や「iPod」というように、頭文字に「i」が付くことに慣れているので、親近感があります。
「Googleニュース」がリリースされた際に、様々なニュースソースをひとつに集め、自分仕様のニュースサイトを作成できるようになったことに相当驚かされましたが、この「iGoogle」は、ニュースという垣根を超え、パーソナルなサイトを簡単に作成できるところに更なる驚きがあります。
おそらく、今後はブログのように背景デザインまでも自分自身でカスタマイズできるようになっていき、完全なパーソナル化が進むのではないでしょうか?
ちなみに、この「iGoogle」は、何かとキーワードばかり先行するWEB業界の中、とても静かにリリースされた印象を受けます。
しかし、その静けさとは裏腹にこの「iGoogle」は、「誰でも」「無料で」「ブラウザベースで簡単に構築ができ」「更新も容易」といったポイントで、今後のWEBサイト制作の有様を変えていく気がしています。
また、検索機能やリスティング広告は当然のこと、「Googleマップ」に「GoogleAnalytics」に「Gmail」と、Googleの囲い込み戦略にまんまとハマっている自分にも気付かされ、やっぱりGoogleはスゴイと改めて認識させられました。
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