東京コンテンツプロデューサーズ・ラボ(TCPL)にて開催された、公開講座「変わる広告、メディア、コンテンツ」に参加してきました。
メディアやコンテンツの最前線で活躍するプロデューサーの方々に、各業界の動向と今後の業界予測、変貌するコンテンツ業界で求められるプロデューサー像についてのお話しがメインでした。
なかなか聞き慣れない「コンテンツプロデューサー」というキーワードですが、簡単に言えば、コンテンツビジネスをプロデュースできる(=海外でのコンテンツのマネタライズなど、ビジネスとして緻密な作業をコントロールできる)人材ということのようです。
海外へのコンテンツ進出といえば、弊社は、AKIBA TODAY という、「アキバから世界へアキバ文化を情報発信するサイト」を運営していますので、興味深くお話しをお伺いしました。
驚きだったのは、「日本という国は、アニメやポップカルチャーなど優秀なコンテンツを持っているにもかかわらずコンテンツを売るには世界で最もネガティブな国」だということ。
これは、もちろんコンテンツプロデューサーの不在もありますが、海外での権利侵害時における著作権保護の救済手段がなにひとつ整備されていないなど、行政の役割も大きい部分であるということのようです。アニメやポップカルチャーと行政という組み合わせは、意外な気がしました。
WEBプロデューサーの私としては、同じWEB制作会社であるクロスボーダーズ青木さんの、「今後のWEB広告業界は、成果報酬型へのシフトが加速」という部分のお話しが興味深かったです。
例えば、リスティング広告ひとつとっても、今までは、CPC(コスト・パー・クリック)が基本の考え方でしたが、今後、CPA(コスト・パー・アクション)という、「ユーザーが広告をクリックし、更にそれが購買などの具体的アクションに至った際にコストが発生」という考え方の広告へシフトするようです。
Googleが、海外でこのCPAベースの広告ネットワークの試験を開始していますので、今後この流れはメジャーになりそうですね。
私もWEBプロデューサー&メディア運営者として日々気付くことが多くなってきている、「測れる・実数・コミット」というWEBならではの部分の重要さを、改めて認識したお話しでした。
日々の業務に追われると、書籍や専門雑誌ばかりに情報を求めることが多くなってしまいますが、やっぱり生の情報は勉強になります。今回、セミナー開催のノウハウに関してもこっそり勉強させていただいてしまい、有意義な時間を過ごせました。
WEB制作会社のプロデューサーとして求められるスキルは無限大です。日々精進あるのみですね。
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