昨年開催されたCSS Nite LP, Disk 6「CMSリベンジ編」等のCMS(コンテンツ管理システム)のイベントやセミナー、またCMS機能が強化されたMovable Type5が出荷されるなど、最近では超低価格帯とも言える10万円前後のCMS市場が盛り上がりを見せてきています。
低価格帯だけでも非常に多くのCMSが出てきて選択肢が増えた半面、どのCMSが制作側もクライアント側も幸せにできるのか?
どのCMSを選ぶべきか?判断の見極めが難しくなってきています。
CMSによって軽量化に特化していたり、ASP、SaaS方式で提供しているなど様々な特徴があり、一概にどこが良い・優れている、など簡単に比較できない状況になってきたので、"比較する"という面ではなくて"どのCMSであろうとも標準で備わっていて欲しいこと"という方向で少しまとめてみました。
1.CMSの開発・サポートが長期間見込まれる
最近では、新しいCMSに移行したはいいけどCMS自体の人気が上がらずに急に開発もサポートも終了されてしまうというリスクが高くなっているので、リリース情報と実績紹介等からCMSの先行きを判断する必要がありそうです。
2.管理画面の最適化 - 少ない手数で編集できる。
大規模なサイトでは階層の深いページで更新箇所があった場合に、管理画面から編集する画面に辿り着くまでに何度もクリックする必要がある場合もでてきます。
管理画面の構成やリテラシーの低い人が担当になった場合には目的の管理画面に思うように到達できない可能性もでてくるかもしれません。
そこで、少ない手数で編集でき、しかも編集場所がわかりやすい機能、例えばRCMSのように・・・・
更新したいページを開いて・・・
更新したい箇所をクリックするだけで・・・
クリックした箇所の入力項目を入れる管理画面が出てきて迷うことなく直観的に更新ができます。
この編集方法は他のCMSでも実現してほしいところです。
もしくはGoogle analyticsのように自分の必要な情報を管理画面TOPに登録するようなスタイルで更新頻度の高い入力・編集画面を管理画面のTOPにいくつか登録できる管理画面側のシステムもついていると管理画面からも少ないステップで更新箇所に到達できるようになります。
3.入力・編集画面の最適化 - カスタマイズ機能が欲しい
Web制作会社側での更新ではCMSの更新マニュアル等はあまり必要ないかもしれませんが、クライアント側で更新する場合、Web担当がリテラシーの低い人に替わる場合、PDFや紙のマニュアルを開いたり読んだりするのが苦手な人等を想定し、わかりやすい管理・入力画面の作成を心がけなければいけません。
カスタムフィールドが数個程度であればデフォルトのカスタムフィールドや補足説明入力欄を利用する程度で問題ないと思いますが、多数の情報を入力しなければならない場合や入力例の表示、画像や図での簡単な表示例を出すこと、「必須」「任意」項目の わかりやすさなど実現するためにEFO(エントリーフォーム最適化)ならぬ入力・編集画面の最適化も必要です。パワーポイント等で作られたマニュアルをわざわざ開かなくても編集画面だけを見てすむように、入力情報が多くてもより間違いのないように、よりわかりやすく入力できる最適化・カスタマイズが行える柔軟性のある管理画面を持つCMSを望んでいます。
まとめ
CMS構築段階のわかりやすさはもちろん、構築後の更新、入力・編集段階でのわかりやすさ・間違いのなさを実現するために管理画面にもこだわりたい。そんなCMSが増えてくれればと思っています。
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