本日、表題の通り、Google & Yahoo!の、検索&スポンサー広告における
大きな提携話が発表になりました。
てっきり、米Yahoo!に倣い、マイクロソフトのBingに移行するかと思っていましたが、
一転、「JAPANはGoogleと提携」には驚きました。
日本語対応がままならないBingの開発コストを考慮した結果でしょうか?
Google & Yahoo!間の提携(2000~2004年)が過去にあったとはいえ、
本国の影響力が絶対ではないということが、意外な気がします。
さて、今回の提携範囲は、
1.検索エンジン
2.検索連動型広告配信システム(Yahoo!リスティング)
3.Yahoo! JAPANからグーグルへのデータ提供
この3つです。
ここ最近のYSTは、動きが読みにくい状況にあり、弊社の提供するYSTのSEO対策でも
苦労をしていた経緯があります。その面で、今回の発表は、SEO施策側にとって一元化
されることによるメリット享受が大きいかと考えます。
ただ、ユーザー層が、GoogleとYahoo!では異なる状況にある日本では、
多数派のYahoo!ユーザーが、変更による不都合を感じることは無いのか
という点が気になります。
逆に、Yahoo! JAPANからグーグルへのデータ提供も今回の提携条項に入って
いますので、Googleの検索結果が大きく変更になり、Googleユーザーが不都合を
感じるようになるのかもしれません。
移行のタイミングはまだ未定ということですが、いずれにせよ今後要注意のニュースでした。
Yahoo!のニュースリリースによる詳細情報は以下URLより
http://pr.yahoo.co.jp/release/2010/0727a.html
それにしても、こういった類のリーク(例えば、iPhone4の発表時など)が、正式発表前に、
ある程度正確な情報として漏れ伝わってくるのはどういうことなんでしょう(笑)
クロスメディア研究会主催の「Xover Night」にて、Gaba社をケーススタディとした
「SEMを中心とした、費用対効果のあがるWeb広告戦略」セミナーに参加してきました。
今回は、Gaba社の山根様に、SEMの中でもPPC広告(リスティング広告)に絞って、サービスを利用する上で大事なポイントについて説明いただきました。
弊社もPPC広告の代行サービスを展開していますので、他社さんがどのような戦略をとっているのか、とても興味深くお話しを聞かせていただきました。
ポイントは以下。
・購買プロセスがAIDMAからAISAS(※1)へシフト
⇒検索結果画面の重要性増加
※AIDMAの法則は1920年(大正2年)に提唱。その歴史に驚き!
・無駄なコストを掛けないための、指標(※2)の理解・把握・対応
⇒CPAを下げるためにはCVRを改善することが一番のクスリ
※具体的には、ランディングページと申し込みフォーム最適化で対応
・数千から数万のキーワードとそれに対応した広告タイトルやディスクリプションの運用
⇒ユーザーが求めるあらゆるキーワードを事前に予測することが重要
※膨大な量になるために、代行サービスやツールの利用で精度は高まる
PPC広告は性質上、閃きや勘に頼るものではなく、指標という数字に地道に向き合う種類の広告です。そのため、Gaba社も「指標に対する、理解・把握・対応」を奇をてらわずに行ってる印象を受けました。
とはいえ、数千から数万のキーワードをひねり出し、維持し、適切な情報を備えたランディングページを準備し、指標を理解した上で次の手を打つ、という一連の作業はなかなか難しいもの。
WEB広告代理店さんのサービスを利用すると、月額のキーワード運用費が最低30万円~50万円と結構な金額だったりするケースが殆どで、なかなか手を出しづらい。
マーキュリーシスコムでは、このような悩みを解決すべく、今回のセミナーでも語られたポイントが「何故重要なのか?」といった基本的なレクチャーから、あらゆる規模の会社様でも気軽に始められる低コストと安心のサポート体制を備えたPPC広告(弊社ではキーワード広告と表現)をご提供しております。
ご興味が少しでもあれば、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
【用語説明】
※1「AISAS」:株式会社電通の登録商標
※2「指標」:KPI[key performance indicator(ケイピーアイ / 重要業績評価指標)]
リスティング広告では、主に、imp(検索数)/Cost(料金)/CTR(クリック率)/CT(クリック数)/CPC(クリック単価)/CVR(申し込み率)/CV(獲得数)/CPA(獲得単価)を指します。